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カメラマンhiguさんインタビュー
Photographer INTRODUCTION

カメラマンhiguさんインタビュー

Kohsuke Higuchi (ひぐちこうすけ)
1986年神奈川県生まれ。
2008年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業
2010年武蔵野美術大学大学院造形研究科デザイン専攻写真コース修了
2016年よりフリーランスフォトグラファーとして活動を開始
現在は企業様から個人クライアント様まで、商用写真、SNS,HP用写真と幅広い撮影の仕事を受けながら、
プライベートではピンホールカメラを利用した作品制作も行う。

カメラマンhiguさんインタビュー

いつ写真をはじめましたか

 写真を始めたのは武蔵野美術大学に行きまして、そこで暗室作業などを勉強していましたね。4年間は写真学科とかではなく、デザイン学科にいたので写真以外のことをやっていたんですが、作品を撮影して残すということがありまして、当時はちょっとずつ写真をやっている人とかから教えてもらっていました。
 空間演出デザイン学科では、ファッションからグラフィックディスプレイのことだとか家具だとか、ショップの店舗デザインだとかを中心に勉強していました。

 当時はインパクトを持って、舞台美術をとんとんカンカン作っていました。どっちかというと映画の裏方のセットづくりとか美術館の照明を現場で作ったり、アルバイトでもそんなことをしてましたし。
 夜にルミネなどの店舗ディスプレイを組み立てしたりだとか、学校に行きつつそういうアルバイトをして体を動かすようなことをしていたんですが、だんだん授業の課題の中で自分の表現するものとして割と映像や写真を軸にするようになりました。

 他にも映像や音響を作ったりとか、彫刻をやる人もいましたし、テーブルや椅子をデザインする人もいました。本当にかなり幅広いジャンルのところでしたね。なのでそこから徐々に色々触っていった中で、最後に残ったのが「写真」ですね。

 大学院では映像学科に入って、写真を扱っている学部学科の方に進みました。大学院では専門学校のようにテクニカルなことは一切教えてくれなくて、自分で勉強しなければならなかったんです。その当時私がハマったのがピンホールカメラです。
 カメラを自分で作って、中に印画紙を入れてそれに投射するということを、ちょっとアーティスティックな作品づくりを2〜3年ずっとやってました。ピンホールカメラが中心でしたので、その時はストロボの「ス」の字も知りませんでした。
 その時は自分がついてたゼミの教授も「写真家」という方でアーティストの方だったので、自分もそういう道に行きたいと思っていました。

 その後は、武蔵野美術大学の研究室に勤めた後、カメラマンとして独立しました。

カメラマンとして独立をすることとなった転換点はいつですか

 アルバイトの中で唯一、カメラマンさんについていたことがあるんです。その方は結構商品の物撮りをやっていて、そこでライティングだとかライティングに必要な細かさやさだとか、そういう基本的なことを教えてもらいながら、覚えていきました。
 私はそこでフリーランスのカメラマンになろうと決意していました。

最初にデジタル一眼レフカメラを買ったのはいつですか

 研究室に入ってから、Nikon D300Sを買いました。そこからはずっとニコンですね。そのあとD800、D850という流れですね。それからずっと一眼レフ機で、レンズもいわゆる大三元とかマクロ2本と単焦点もといった感じで7〜8本ぐらいが当時のスタメンという感じですね。

 今はボディ2台で、Nikon Z6IIとZ7で、レンズは三本しか持ってないですね。超広角や超望遠レンズはレンタルで対応しています。

今は撮影のジャンルは何が多いですか

 今は商品ですかね。白背景での商品の物撮りや、あとは商品を持ってもらった使用シーンのシチュエーション写真です。
 お皿などキッチン周りのものだとか、フィットネス器具だったり、料理の撮影もありますね。他にも店舗さんに行ったりとか、子供服やアパレルもスタジオで撮影することもありますし。イベントの撮影もやっていますね。

 イベントだと表参道ヒルズでやっていた野外の映画鑑賞会の撮影などを撮影していましたね。あとは、マルシェの撮影だとか、大勢いるイベントの撮影が多いですね。

撮影現場で大変だったことはありますか

 打ち合わせで撮影現場に行ったら、一日では撮影が間に合わない案件がありまして、たまたま下見用にカメラと標準レンズを持って言ってまして、「今行っちゃおう!」となって、下見のつもりが撮影をするということがありましたね(笑)
 神奈川の金属の産廃リサイクル工場での撮影だったんですが、いきなりかなり高いところに登って、とりあえず撮る、みたいな。実際その写真が使える写真で良かったりして、お陰で別日の撮影もぎりぎりピッタリ終わって、結果良かったですね。

カメラマンになってよかったことはありますか

 普段見れない現場に行けることですね。普段入れないJAXAの中も見せてもらったりだとか、そういう社会科見学じゃないですけど、裏が見えるというか「こうなってるんだ!」とかそういう面白いところ、特別・一番近いところで取れるというのはカメラマンの醍醐味ですかね。

 商品も世に出回る前に触ったりできるし、それは特権ですね。

撮影で大切にしていることはありますか

 皆さん共通だとは思うんですけど、コミュニケーションですね。事前準備の段階でどういう写真がほしいのかというのを洗い出すというか、写真に正解ってないじゃないですか。
 お客さんが持っているイメージと自分のイメージをすり合わせて近づける作業は重要だし、現場に入ったときに一緒の方向に向かえるためにも、喋り・コミュニケーション・楽しい雰囲気作りをすることも大切ですよね。カメラマンって「寡黙そう」「職人気質」みたいなイメージもありますが、楽しい雰囲気な現場になるように気をつけています
 あとは、「時間」ですかね。尺というかタイムテーブル的なことですね。迷惑がかからないようになるべくぴったりか巻きで終わればいいなと思っています。
 TOTTAでもチャットだけでなく、できることはできるだけするようにしていて、ビデオ会議でも対応しています。
 他のことでも言えるとは思うんですけど、仕事としては人と人という感じですよね。

カメラマンに依頼をしたいと思っている人たちに、アドバイスはありますか

 難しいですね(笑)
 カメラマンって数え切れないほど存在していて、一緒に撮影させていただけること自体がご縁というか運命的な部分があって、貴重な時間を頂いて一緒に仕事をするということでもあるので、そういう時間を共有するんだということを考えると、「言葉」も結構大切だと思うんですよね。
 ポートフォリオだけを確認するのではなくて、プロフィールページでどのようなことを大切にしているかとかそういうことにも注目しても良いかと思います。写真や文章を見て丁寧さ・親切さが感じられる人に依頼されると良いのかもしれません。

BIOGRAPHY

higuさんのプロフィール

物撮りや人と空間が絡んだシチュエーション、自然なイメージを撮影することが得意です。一緒に素敵な写真を撮りましょう!

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higuhigu
商品、作品、料理、建築(店舗、施設内間など)、取材など中心に撮影しております。企業様〜個人様まで、HPやSNS使用用途、販売促進の写真のご依頼では、お仕事(作業)イメージ写真や集合写真なども撮影しております。お客様が求める写真を撮影できる様に、コミュニケーションを大切に撮影致します。お気軽にご相談くださいませ。
神奈川県在住
¥35,000
インボイス登録済
私が記事を書きました

Hiroki YAMAMOTO

株式会社デルタクリエイティブ代表 /カメラマン
独学でカメラを始め、学生時代から報道写真を中心にカメラマンとして活動。雑誌・WEB媒体の写真部を経て、2011年からフリーランス。TOTTAの開発と運営を手掛ける。広島出身。
撮影依頼はこちらから(写真事務所deltaphoto)

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