碧南市(へきなんし)は、愛知県の三河地方(西三河)に位置する市。
碧海郡の南部にあったことが名称の由来である。古くは大浜郷と呼ばれ、海上交通の要衝として栄えた。経済の発展により、大正に入ると三河鉄道(現在の名鉄三河線)が大浜まで開通した。戦後復興が進む1948年(昭和23年)に3町1村が合併し、碧海郡域で初、西三河では岡崎市に次いで市制施行を果たした。現代では名古屋都市圏に属している。
かつては兵庫県の須磨海岸と比せられた砂浜海岸は、高度経済成長期に工業地帯へと変貌し、平成に入り中部電力の碧南火力発電所を誘致することで経済的な発展に成功している。衣浦臨海工業地域の中核都市であり、臨海部には農地・工業用地・港湾がある。